故ゲイリーガイギャックス先生追悼試合:第3ラウンド
「やれやれ、ここで一旦休憩にしようぜ」
思いがけないDMの言葉に、頭に血が上りまくっていた僕たちははっとなる。
(そうだ……もうすこし落ち着いていかないと……ありがとうよDM、俺たちに冷静になる時間をくれて……)
「つうかブランクのキャラシーがもう残り少ないからコピー行ってくるわ」
ウオオ、あんたって人はまだ俺たちを殺し足りないのかー!!
というわけで第3パーティーをモクモクと作成する我ら。
もちろん、例のチャートは使っています。
ちなみにキャラクターの能力値を決めるのがめんどいということなので、第3パーティー以降はベーシック付属のサンプルキャラクターの能力を使っても良いということになった。
面倒くさがるところが何か間違っている気もするが、サンプルどもは皆能力値がやたら良いので喜んで承諾。
相変わらず相談無しで決めたパーティーはこれだ!
■ハーフリング(蓮田)
■エルフ(ホッチ)
■マジックユーザー(水島)
おお……今回はなかなかバランス取れてるじゃないか。
しかし性格診断でどう嘘をついてもここまでクレリックが出てきていないのはある意味すごい。
というわけでとっととゲーム再開。
「ゲイリーに」「ゲイリーに」
乾杯をする我々だがだんだんゲイリー先生の追悼どころではなくなってきているのが恐ろしい。
そう、今や我々のやることはたった一つである!
以下ネタバレ。
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目に見えて肥え太った僧侶どもをキャンプに誘い出す我ら。
「フフフ、馬鹿僧侶どもめ。たっぷり肥育させた後で一気に収穫する……これぞまさに養殖というものであろう。全ては我々の作戦通りだ」
「いや、相手が何で肥え太っているかもう一度考えてみようよ」
などと言いつつキャンプ開始。
即スリープ発動。
大勝利。
ああ、なんという大人気のなさだろう!!
しかしD&Dは結果が全てだ!!
天国のゲイリー先生、見ていてくれましたか!
ちなみに3レベル僧侶は+1のメイスや+1のアーマーを所持していた*1ので、それをハーフリングに全て与えて戦力の底上げを図ることにする我ら。
もちろんこれは「高価な武装を分散して持つより、一人に集中させて財宝の生還率を上昇させる」「ハーフリングなら死体も軽いので持ち帰りやすいだろう」という超後ろ向きな計算によるものである。良く考えてみるとなんかすげぇ追い詰められた発想だよなこれ。
さて。苦節4時間に渡る激戦を経て大きな壁を突破した我々は、ついにシナリオを進めることになった。
運命のキャンプ地から北へ進むこと300メートル。我々は樹海の奥で、木のウロに住む狂人をついに発見したのである!!
「よし。物狂いとは言え何があるかわからんからな(シグルイ的な意味で)。警戒しながら近づいていくよ」
「ン。それじゃあ樹上からライオンが飛びかかってきた」
プレイヤー一同卒倒の儀。
何の脈絡もなくスゲェのが出てくる辺りが赤箱クオリティ。
そんなわけでいきなり出会い頭でエルフが爪爪牙されるもなんとか生存。
しかし3回攻撃の生き物と真正面から渡り合うのはもちろん、そのうえ狂人の相手までできるほど俺たちはタフじゃない。とりあえず狂人を阻止するためにチャームパーソンをかける俺。
「かかった。じゃあ狂人はライオンを止めてくれるよ。こいつライオンの飼い主だから」
ウオオ危なかった……っ! ていうか本当の狂人はこのモジュール書いたヤツだと思います*2。
その後順調に不意を突いて狂人を殺し(そしたらライオンは逃げていった)、ついに我々は本モジュールの真骨頂、『無法の洞窟』へ挑むことを決意した!
もう名前からしてルール無用の匂いがプンプンするが、もはや野となれ山となれだ!
(つづく)