1stインプレッション2.0

mizukeso2008-04-23

 
「太郎冠者でーす」
「次郎冠者でーす」
「「二人合わせて『タルカジャ』でーす」」
 
太郎「はいどうもどうも。混乱する政局の中急転直下で急遽支持を決めた例のアレ、ソードワールド2.0がついに発売されましたよ奥さん!」
次郎「イヤー、拙者も発売日の行列に並んで買いましたよ! したら高校生にカツアゲされてリプレイ取られました!」
太郎「ルルブガン無視とはやってくれる! つうか俺が買った店なんか新世黙示録と抱き合わせで売ってましたよ! 表紙の色味似てるからってそりゃねーよな、とか言いながらも買っちゃったがね! ハハハ!」
次郎「ハハハ! ……まぁ全部嘘なんですけどネ」
太郎「ソッスネー。でも折角だからRRステーションとかで深夜にカウントダウンイベントとかやればよかったのにね。午前0時より発売開始的な」
次郎「つうかSWなら許される暴挙というのは結構あると思うので、そういう企画をドンドンやって欲しい所存」
太郎「敢えて無頼男(ブレーメン)風に言うなら『ポジティブなR&R誌とネガティブな売り出し方がマッチしていないな!』という感じかな。今回の出だしは」
 
次郎「で、肝心の中身はどんな感じかしら兄者」
太郎「偉そうな言い方をすれば及第点だと思われ。まだ実プレイはないけど、読んだ限りでは好感触よ。この前ホッチ先生と話したんだけど、2.0は『今回の目玉』として大々的にウリにされてる所“以外”が凄くいい感じに作られてるんだよね。たとえば大型モンスターを「部位」ごとに別キャラとして扱うルールとかね」
次郎「あれは確かにヨサゲ。抽象戦闘でも巨大感が出せそう」
太郎「『剣のかけら*1』もおもしろい。ブック1だと何ぞこれ状態だけど、後出しのバリアントでいくらでもゲームを面白くできる好設定、好ルールだと感じた*2。つうか、全体的に凄く拡張性が良くなってるのが素晴らしいね。マジックアイテムとか出しまくっても受け止めてくれそうだ」
次郎「旧作は+1の魔剣でゲームバランスがモゴモゴする場合がありましたしねぇ。『マジックアイテムを出すセンス』とかがGMに問われるのは如何にも厳しかった」
太郎「まぁ2d6の関係上、今回も+1の武器はTUEEEEEけどね。まぁそこを補ってくれそうなトコロも『剣のかけら』の良さそうな点だ。あと、ドロップアイテムが詳細に規定されたので、事故っぽい感じで大金を得るパーティーとかも出てくるだろうから、有り余るガメル銀貨を消費するためにオフィシャルからはマジックアイテム本とかドンドン出して欲しいところ(むろん出すつもりだろう……お願いしますぞ!)。つうかこの拡張性こそが旧SW最大の弱点だったわけで、ここをちゃんと改善した*3だけでも2.0には価値がある、というか金のニオイがするんでっせぇ〜〜〜〜!!」
次郎「ほ、ほんまでっかぁ〜〜〜〜〜!!!」
太郎「ほんまでっせ! 旧作じゃあ欧米式サプリバリバリ路線を放棄してリプレイ小説路線で商売をしてはった訳ですけども、拡張性のある2.0は欧米式を取り込むことが可能ですねん……そしてこの二つを両立させて二枚看板にできれば、おそらくは……」
次郎「お、おそらくは……?(ゴクリ)」
太郎「そう、D&Dをも凌ぐ収益システムが構築可能っちゅうことでっせぇ〜〜〜〜〜〜っ*4!!!」
次郎「な、何やてぇ〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!」
 
太郎「以上、後半はミナミの帝王風にお送りしてみました」
次郎「クドい画面を想像してお楽しみください」
 
太郎「さて、マンセーの時間はここまでだ」
次郎「兄者ハジマタ……と」
太郎「俺が2.0で許せんことが1つある……」
次郎「ああ、アレですな」
太郎「そう、武器のルールだ! あれは何? レーティング表残して必筋武器のルール*5を削除するとか意味ワカンネー」
次郎「まぁクリティカル関係、ひいては旧シーフ技能関連のルールを残すならレーティング表は必須だとオモワレ」
太郎「それなら必筋をいじるルールも残すべきだった! あれこそがSWと他のゲームを分かつ違いだったのに! 『八十二斤の青龍偃月刀』に恐れをなしたり、『十人引きの剛弓』をよっぴいたり、神社に奉納された甲冑の必筋からチンギス汗の身長が150cm前後だということが判明したりするのはSWだけの特権だったのに!」
次郎「つうか兄者、それはチンギス汗と違うよ」
太郎「同じだ! それに能力値が微妙に伸びるルール*6とも相性ヨサゲ*7だったので、これはもう惜しいとしか言いようがない……」
 
太郎「まぁざっと見てみた感想はこんな感じかなぁ。あと、おじさんはあんまり最近の文庫ルール読んでないんで、体裁の進歩にびっくりしちゃったよ」
次郎「アレですね、久しぶりにガンプラ買ってみたらもうスデに色が塗ってあってビビった的な感じですよね」
 
太郎「次回は種族とクラスについてもの申してみようと思惟!」
次郎「遂にドワーブンモンクの時代が到来するんだね兄さん!」
太郎「……フフフ、40ページを見るがいい、オルバよ」
次郎「何を言っているんだい、兄さん、そこにはドワーフの絵が……あれ? なんか、先行情報の絵と違……」
太郎「卑劣なりSNE! 社長の目を盗んでギリギリで差し替えたに違いない! まさか偽画像まで用意するとは謀ってくれた喃……」
 
次回、バイオレンス!(画像はドワーブンモンク信者の叫び) 
 
 
 
 
 
 
 
 

*1:GM用モンスター強化アイテム(?)。これを持ったモンスターを倒すと手に入れることができて、現金か「名誉点」に交換することができる。名誉点に関してはブック2以降でフォロー。領地とか称号が貰えるらしい

*2:剣のかけらで部位を増やせるとかフィート足せるとか直ぐにいくらでも思いつく。そしてそれは凄いことだ

*3:かどうかはまだわからないけれど、その姿勢はもっと評価されていい筈だ

*4:それは言い過ぎでっせぇ〜〜〜〜!!!

*5:旧SWの比較的自由に必筋を設定できる武器ルールのこと。2.0では武器毎に必筋が決められ、まぁ要するにT&Tみたいな感じになった

*6:今回は1セッションにつきランダムに決めた能力値が1点伸びる

*7:主にPCの財布にダメージを与える方向で